研究紹介
加速器科学分野において、イオンビーム物理学、放射線物理学、加速器応用研究及び加速器を用いた地球環境科学を研究領域としています。
特に、加速器質量分析法(AMS)の開発と宇宙線生成核種分析による地球環境科学研究、マイクロPIXE分析法による微量元素分析研究、RBS/ERDAビーム物質分析法の開発、高速原子クラスター加速などのビーム利用学際研究を展開しています。
加速器に関しては、研究基盤総合センター応用加速器部門の2台の静電加速器の維持管理、加速器技術開発、ビーム実験装置開発をおこなっています。また現在、最新鋭の多目的タンデム静電加速器の導入を進めています。その他、J-PARCや理研などとの先端加速器開発研究も実施しています。
筑波大学 新イオン加速器システムの設計・開発
2016年稼働を開始した筑波大学の新イオン加速器システムを設計・開発を担当しました。
筑波大学の新イオン加速器システムの研究開発と応用研究に携わることを希望する学生・研究者の方はご連絡下さい。
6 MVペレトロンタンデム加速器
- 汎用タンデム加速器システム (AMS, IBA, Ion irradiation, Nuclear physics, etc.)
- 既存の偏極イオン源・大型汎用真空槽・原子核実験装置の活用
- 専用AMSイオン源と測定・解析システムを搭載: AMS of Be-10, C-14, Al-26, Cl-36, Ca-41 and I-129 etc.
- 専用IBA・解析システムを搭載
加速器質量分析法(AMS)の開発とその応用
- 南極ドームふじ氷床コアプロジェクト(Dome Fuji)
- 過去1万年間の太陽活動
- 高解像度マルチアーカイブ分析による太陽地磁気変動史と宇宙線イベントの解明
- 両極アイスコアの高解像度分析による放射性ヨウ素・塩素のフォールアウト変動の解明
福島原発事故で環境中の放出された放射性核種の分析とその対策
福島第一原子力発電所事故での放射能土壌汚染調査報告(筑波大学グループ)
福島第一原子力発電所事故で放出された放射性核種に関する表層土壌分布の調査結果が,米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。日本語の概要と資料があります。
"Assessment of individual radionuclides distributions from the Fukushima nuclear accident covering central-east Japan." PNAS 2011 pnas.1111724108 (2011)."
「文部科学省 福島放射線量等分布マップ(線量測定マップ)の作成」に参加しました。
福島におけるI-129環境放射能研究 - I-131被ばく線量推定に向けて研究を進めています。
科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型) (平成24-28年度)
「福島原発事故により放出された放射性核種の環境動態に関する学際的研究」 (水・土砂移動に伴う放射性物質の移行過程の理解)
イオンビーム物質分析法の開発(RBS, PIXE, ERDA, NRA)
マイクロビーム技術開発とその応用
高速原子クラスターの生成とその応用
静電加速器基盤技術開発
先端加速器技術開発